キブツ八ヶ岳とは

昔は誰もが村に所属して生活しており、お互いを助け合うことで、どんなことも乗り越えてきた日本人の村コミュニティ。今は技術の進化と共に、繋がりもほとんどなくなってしまい、都会では家のお隣さんともほとんど話したことがないような時代。

しかし、何が起きてもおかしくないこんな時代だからこそ、今改めて大切になってきているのがこの「横の繋がり」。しかも単なる横のつながりではなく、同じような価値観を持っている人同士の横の繋がりが大切になってきます。どれだけ距離の近い家族・親戚・友人であろうと、根本的な価値観のズレは孤独感を感じるかもしれません。

キブツ八ヶ岳では理念と10個のミッションを掲げており、これに共感できる人が集まっています。
それは根本的には助け合いの精神であり、お互いの個性を認め、自分がコミュニティに貢献できることを自主的に行動し、循環型社会のモデル構築を推進しています。

このような価値観の元に集まる人たちの横の繋がりを今のうちの構築していき、いざという時のために備える必要があります。
この繋がりは一朝一夕で築かれるものではなく、交流時間や共通体験の密度の濃さにより深まります。そのため、キブツ八ヶ岳ではキャストもゲストも一緒になって交流できるイベント・ワークショップ・オンライン勉強会を企画しています。さらには一緒に登山をしたり、時にはBBQをして火を囲んだり。

特にその中でも繋がりが深まるのは、八ヶ岳の大自然の中で一緒に農作業をすることです。標高1000mの八ヶ岳南麓の青空の下、無農薬無肥料栽培のお米をコミュニティメンバーと一緒に育てることは何にも代えがたい貴重な体験であり、深い交流になります。田んぼの泥の中に自分の足を入れた感覚、慣れない作業で「きつい〜!疲れた〜!」と時には叫ぶかもしれません。しかし、古来からお米を育ててきた日本人の遺伝子は間違いなく自分に内在されており、それが刺激されていきます。

そして、みんなで育てたお米は全員にベーシック・インコメとしてお裾分け。一律10キロを支給します。
また、農作業を含めて各プロジェクト・イベント・交流会に参加する際には、キブツ八ヶ岳の拠点である『キブツハウスにゲスト会員価格』として、割引して宿泊することができます。今年は冬の期間にキブツハウスもリフォームを進めたので、さらに活性化させていく企画を予定しています。

その1つが八ヶ岳宇宙学校(ジュニア・アカデミー)。18歳〜25歳で農業やコミュニティ活動に興味がある若者を10名ほど募集しているところで、これからは若者育成にもかなり力を入れていきます。彼らは普通の学校生活や会社に勤務することに疑問を抱いていたり、同世代とうまくコミュニケーションが取れないこともあるような、そんな早くから社会に仕組みに疑問を抱いてる繊細で感性が豊かな人たち。

彼らは1年間キブツハウスで共同生活をして、一緒に農作業をし、同じ釜の飯を食うキブツ八ヶ岳の仲間となります。そして、『学び』にも力を入れています。キブツ八ヶ岳に関わっている大人たちも、優れた才能の持ち主ばかりであり、誰もが先生になって1コマ授業できるほど。1人ずつ先生になってもらい、自分の得意分野の授業を行ってもらい、ジュニアアカデミーの若者たちには学校では絶対に教わらないようなことも学び、触れてもらい、彼らの今後の人生の役に立てるようになってくれたらと考えています。

この授業は毎週開催され、それらは若者たちだけで学ぶには勿体無いほどの内容なので、ジュニアアカデミーを通して、コミュニティのみんなで学ぶことをしていきたいと思います。

そして、「より良い村づくり」のためにテラ子家プロジェクト・保健室プロジェクト・エンディングビレッジプロジェクトも今年からいよいよ本格的に始まっていきます。すでにエンディングビレッジ構想の敷地は伐採が始まり、もう1つ目の区画を購入するための準備が進んでいます。これを数年かけて敷地を増やしていき、最終的には3つのプロジェクトは融合して1つの「国づくり」のようなものにまで発展させます。その最も大切な構想作りも今年の1番の醍醐味。

数百年後にも残るような循環型社会のモデル(雛形)作りに興味がある方は、八ヶ岳キブツゲスト2024に参加していただけたらと思います。